しじみの研究
しじみのチカラ1
肝障害を予防します
アルコールを摂取すると、肝臓がアルコール分解のために働きます。ですが、酒量が増加したり、休肝日を設けず、連続して飲酒したりすると、肝臓に大きく負担をかけた状態が続き、次第に肝臓の細胞が壊れていきます。
その結果、「GOT」や「GPT」といった、肝機能の状態を示す数値が上昇し、放っておくと肝硬変や肝臓ガンといった肝障害に発展していきます。
しじみには、この数値の上昇を予防する効果があると言われています。

ラットにガラクトサミンという薬物を投与した肝障害のモデル実験では、しじみエキスを与えていたラットの方が、与えていなかったラットよりも「GOT」「GPT」のどちらの数値も上昇が抑えられているという研究結果が得られました。
肝臓は自己修復機能に優れた臓器と言われますが、損傷と修復の繰り返しによって組織の線維化が進行し、やがて「肝硬変」へと至ることがあります。
しじみを摂取することで、肝機能をサポートし、肝臓が損傷してしまうのを予防することができるのです。
しじみのチカラ2
アルコールの代謝を助けます

私たちがお酒を飲むと、そのアルコールは胃や小腸から吸収され、血液中に取り込まれます。このとき血液中のアルコール濃度は上昇し、いわゆる「酒酔い」の状態になります。
取り込まれたアルコールは人体にとって「毒」とみなされ、肝臓が一生懸命、無毒化(=代謝)します。
しじみには、この肝臓の働きを助けることで、アルコール代謝を早くする作用があります。
ラットにアルコールを摂取させ、経過時間ごとの血中アルコール濃度を確認しました。
実験では、しじみエキスを与えていたラットの方が、与えていなかったラットよりも、同じ経過時間での血中アルコール濃度が低く抑えられました。
しじみを摂取することで、血中アルコール濃度が速やかに低下するようになり、悪酔いや二日酔いの防止に役立つのです。
しじみのチカラ3
睡眠の「質」を改善します

九州大学・富山大学との共同でしじみエキスが持つ睡眠への効果について研究を行ったところ、驚くべきことが分かりました。
しじみを与えたラットと、しじみを与えなかったラットに分け、寝ているラットの脳波を解析したところ、しじみを与えたラットでは、ノンレム睡眠と呼ばれる深い眠りのときにみられる脳波であるデルタ波という周波数領域で、脳波が強くなるという結果が得られました。つまり、しじみを摂取することでより深く、質の良い睡眠を得ることができるのです。
この結果から、しじみは、より深く良質な睡眠に関係することが考えられます。
しじみのチカラ4
コレステロールの代謝を助けます

コレステロール値が高くても自覚症状はほとんどありませんが、コレステロール値が高い状態が長時間続くと「動脈硬化」が進行し、心臓病、高血圧、脳血管疾患といった様々な生活習慣病にかかるリスクが高まります。
しじみには、肝臓の働きを高めることで、コレステロールの排出を促進する作用があります。
ラットにコレステロールの多い餌を与えた後、血液中及び肝臓中のコレステロール量を計測しました。餌にしじみエキスを加えていたラットは、加えていなかったラットに比べて、コレステロール量が明らかに低下していました。
しじみを摂取することで、コレステロール値が高い状態を予防することができるのです。
- ※上記の研究結果は、ラットによる動物実験の結果です