筋力トレーニング

筋力を鍛えて生活の質を上げ健康寿命を延ばす

筋力について 写真1

加齢で身体機能が低下すると将来歩けなくなる?!

加齢による身体機能の低下により、歩行に困難を生じたり、思うように体が動かせなくなることを「ロコモティブシンドローム」といいます。「ロコモ」は、筋肉を刺激しないと起こるもので、お腹周り、お尻周り、足の裏周辺の筋肉の筋力が低下することで、ひざ痛、腰痛などの障害が出てきます。この障害が出てくると、歩くのが困難になり、日常生活に支障が出てくるので、精神的にも肉体的にも苦痛を感じるようになります。

歳を重ねていても、筋力の維持や向上はまだまだ望めます。さっそくロコモ対策を始めましょう。

アドバイザーのご紹介
アドバイザーのご紹介 写真1

上北 徹 TORU UEKITA
1981年11月25日生まれ。10代からサッカーやボクシングを始め、2003年12月、コナミスポーツクラブに入社。インストラクターを務め、全米エクササイズ&スポーツトレーニング協会認定パーソナルトレーナーの資格を取得。2013年5月に「UNS PERSONAL TRAINING」を立ち上げ、マンツーマンでの指導を行う。

運動を毎日続けるコツ

徐々に種目や回数を増やす。

最初から多くの種目や回数をこなそうとすると、身体がついていかず、燃え尽き症候群を起こしてしまいます。最初は一つのエクササイズを継続して行い、徐々に種目や回数を増やしていきましょう。

する日・しない日を決める。

一日置き、月・水・金など、規則的な頻度で行うことが大切です。また、運動をしない日をつくるのも重要なポイント。早く効果を得ようとする気持ちの焦り抑えることも、トレーニングと捉えましょう。

くじけそうになったときは。

「どうしても続けられない」と思ったときは、自分の理想の姿を思い出しましょう。
「将来、こうなっていたい」という具体的なイメージを頭に浮かべることが、モチベーションにつながります。

日常生活での意識づけでロコモ対策

継続的な運動習慣だけでなく、日常生活でも、ロコモ予防に活用できるシーンが多くあります。駅まで歩く、少し遠いところまで買い物に行く、お腹を引き締めながら家事をするなど、ちょっとしたことを意識してみましょう。また、歩きやすさなどのトレーニングは、その部分の筋肉をしっかり意識し、ポイントを守って行うことで、早い人ではその日に効果を実感できます。トレーニングでやったことを、日常生活でも思い出し、意識づけすることで、「動きが軽くなった」「痛みが減った」などの変化に気づきやすくなります。

どこまでできますか?簡単筋力チェック!

レベル1~5の順で、難易度が上がります。レベル1から順番に行います。どこまでできるかを確認し、現在の筋力をチェックしましょう。出来たレベルによってロコモティブシンドロームの危険度が分かります。

簡単筋力チェック 写真1

レベル1
膝が90度になる高さの椅子から、両手をクロスし、背中を曲げずに立ち上がる。

簡単筋力チェック 写真2

レベル2
レベル1よりも少し低い椅子から、両手をクロスし、背中を曲げずに立ち上がる。

簡単筋力チェック 写真3

レベル3
膝が90度になる高さの椅子から、両手をクロスし、背中を曲げずに片足で立ち上がる。

簡単筋力チェック 写真4

レベル4
レベル3よりも少し低い椅子から、両手をクロスし、背中を曲げずに片足で立ち上がる。

簡単筋力チェック 写真5

レベル5
地面に座った状態から、一方の足を真っ直ぐに伸ばし、もう一方の足で立ち上がる。


クリアできる回数が少ないと、ロコモティブシンドロームの危険度が高くなります。レベル2クリアは標準ですが油断は禁物。筋力アップを心がけると良いでしょう。
例)レベル3ができたら「良い」になります

診断結果

レベル0 危険 レベル1 やや危険 レベル2 標準 レベル3 良い レベル4 とても良い レベル5 心配なし

部位別トレーニング